株式会社TBWA HAKUHODO(本社:東京都港区、代表取締役社長兼CEO:内田 渉、以下 TBWA HAKUHODO)のマーケティング組織「65dB TOKYO」は、TikTok for Businessと共同で制作したレポート「最新データで紐解く『TikTokトレンド徹底解剖』」を発表。
今回は「TikTok」のトレンドを生み出す4つのポイントについて紹介していきます。
まずTikTokとはどのようなものなのか、すでに知っている方がほとんどと思いますが、軽くおさらいしていきます。
TikTokは中国がリリースした、短尺の動画をシェアできるスマートフォン向けのサービスで、SNSの1つです。TikTokのユーザーは10~20代の若年層が多く、その世代を中心にショートムービーをテンポよく閲覧することが流行しています。
“TikTok売れ”という現象が生まれ、そのことが広く認知されている昨今、TikTokで生み出されたコンテンツは世の中のトレンド形成に大きな影響を与えています。そのため、多くの企業やブランドにとって、TikTokは生活者に向けたコミュニケーションツールとして欠かせない存在となっています。
厳選ハッシュタグから見る、トレンドのカテゴリー6選
本レポートの制作にあたり、2023年から2024年にかけて顕著な増加が見受けられた1,000を超えるハッシュタグの中から「再現しやすい要素」と「乗っかりやすい要素」が存在するハッシュタグを厳選し、それらを6種類のカテゴリーに分類。「#フーフー飯店」や「#自然界隈」といったTikTokトレンドを牽引したハッシュタグを分析し、「いつトレンドが発生したのか」「なぜ盛り上がったのか」などトレンドのメカニズムを紐解いた。
「再現しやすい要素」を持つ『ミーム』カテゴリー
『ミーム』とはインターネットを通して拡散され、話題になり、模倣されることでさらに広がっていく事象を指すが、「TikTok上半期トレンド大賞2024」ホットワード部門賞を受賞した“料理を頭上からの画角で撮影する「#フーフー飯店」”は、まさに『ミーム』カテゴリーの代表例と言える。2024年1月、一般ユーザーの投稿から約1ヶ月半で急速に波及した「#フーフー飯店」によって、“フーフー画角”という新たな撮影方法のトレンドが誕生した。
「#フーフー飯店」がトレンドとなった背景には、若年層を中心に、キラキラした映える日常ではなく、よりリアルで自然体な様子を動画プラットフォームやSNSに投稿する傾向の高まりがある。また『ミーム』として模倣され、広がったポイントとしては、俯瞰できる撮り方の新しさと誰でも真似しやすい手軽さがある。そして「#フーフー飯店」という唯一無二のネーミングのキャッチーさが、トレンドの盛り上がりを後押しした。他のプラットフォームデータと比較すると、TikTokで話題になり始めたタイミングで、店舗に関する検索ワードが上位になっていることが分かる。このことから、TikTokが店舗への来店促進につながった可能性が高いことが判明した。
再現性のあるトレンドを生み出す4つのポイント
「再現しやすい要素」を持つ、『ミーム』『エフェクト/楽曲』『コンテンツ』『推し活』という4つのカテゴリーのハッシュタグを分析したところ、再現性のあるトレンドを生み出す4つのポイントが明らかになった。
・真似や展開しやすい仕組みづくり
・わかりやすくキャッチーなネーミング
・発信者/視聴者の属性や心理を理解する
・視聴者の体験/没入感を意識してコメントを得る
(引用元:https://www.creativevillage.ne.jp/category/news/153811/)
普段何気なく見ているTikTokやその他のプラットフォームの動画でも、いわゆる「バズる」にはポイント・コツがありそれぞれの投稿内容によって適切なコンテンツに仕上げる必要があることを改めて感じました。特にTikTokのユーザーは若年層が多く、また学校という共有する環境があるため一気に広がりを見せることができるのではないかと考えます。
今後も色々なアイデアやトレンドを生み出す重要なツールとなることは確実ですので、常に最新の情報を取り入れて自身の知見を広げていきたいものです。