金利のタイプには3種類のタイプがあります。
- 【変動金利】
- 【固定期間選択型】
- 【全期間固定型】
あなたの住宅ローンの金利タイプは何にする?
住宅金融支援機構資料より
2017年4月から9月までの調査では、利用している住宅ローンの金利タイプは変動50.4%・固定金利49.6%(全期間固定12.6%、期間固定36.9%)と、ほぼ同数となっています。
マイナス金利導入後から住宅ローン金利はいまだ低金利で推移しており、金利タイプの選択は「変動」「固定」は悩むところです。
「変動金利」
変動金利は返済途中に定期的に金利が見直されるタイプのローンです。
一般的には金利タイプの中では金利が一番低く設定されています。
金利は半年ごとに見直され、金利が下がれば返済額は減り、金利が上がれば返済額が増えます。ただし、半年ごとの金利の見直しごとに返済額が変わるわけではありません。一般的には返済額の変更は5年ごとに行われます。5年に1度の更新であれば、返済額アップに対する準備をする猶予ができます。
また金利の見直し後の返済額は前回の125%までしか上がらないルールがあります。仮に毎月の返済額が10万円だった場合、どれだけ金利が上昇していても5年後の返済額の上限は125%の12万5,000円となります。ただし、実際は返済額が130%アップしていた場合、残りの5%は免除されるわけではありません。次の更新時に繰り越されることになります。
メリット
固定金利よりも金利が低めに設定されている
今後金利が上昇しなければ、ずっと低金利を享受できる
デメリット
将来金利が上昇するリスクがある
金利が上昇すれば返済額も上昇し返済が苦しくなる不安がある
「夫婦共働きで余裕資金がある場合は変動金利」
金利の変化に対応できる余裕資金がある家庭でしたら変動金利がおススメです。余裕資金があれば、万が一金利が上昇しても返済額が変わる前に余裕資金で繰上げ返済できれば借入額を減らすことができ金利の上昇にも対応できます。また借入額がわずかな家庭であれば、金利が上昇で受ける影響は少ないと考えられます。
「固定金利」
固定金利はローンを借り入れた時からあらかじめ決められた期間において金利が固定できるローンです。固定金利には「固定金利期間選択型」と「全期間固定金利型」があります。固定金利期間中は世の中の金利水準がどれだけ上昇しても、金利は見直されないため返済額は変わりません。
固定金利選択型であれば契約時に3年、5年、10年などといった固定金利期間を選びます。例えば当初固定金利10年で毎月の返済額が10万円だった場合、10年間は金利が固定されているので返済額は10万円のまま変わりません。最初に定めた固定金利期間が終わったら次の金利タイプを選択します。引き続き固定金利を選択することも可能です。
メリット
金利が固定されている安心感がある
返済額が変わらないので収支計画が立てやすい
デメリット
変動金利より金利が高めに設定されている
今後低金利で推移すれば変動金利より返済額は多めになる
「今後10年間、教育費が大きくかかる場合は固定金利利用期間選択型」
教育費は想定以上にかかるケースが多く見受けられます。受験前の塾代が予定していたよりかかったため、あらかじめ準備していた大学の入学金が塾代になってしまったということも珍しくありません。数年後に教育費がかかる予定があるので固定金利利用期間選択型がおススメです。当初10年固定金利を選んでおけば、大学進学中は金利が固定されているので金利の上昇の不安もなく収支計画が立てやすいです。
「フラット35」
完済まで金利がずっと変わらない全期間固定金利型の代表として、住宅金融支援機構の「フラット35」があります。フラット35は住宅ローン借入れ時に全返済期間の金利と返済額が確定します。各金融機関で取り扱っていますが、フラット35の適用金利は窓口になる金融機関によって異なります。
「これからお金を貯めていく必要がある場合は全期間固定金利型」
新婚で子どもはこれから、または子どもは小さくこれからお金を貯めていこうと思っているご家庭であれば、全期間固定金利型がおススメです。新婚時には夫婦共働きでも出産後、専業主婦になることも考えているのであれば、世帯収入が減る事を見越して金利が変わらない全期間固定金利型を選んでおけば、収支計画が立てやすく安心です。他の金利より一番金利が高めに設定されているとはいえ、低金利の今だからこそ全期間固定金利を選んでおくのも手でしょう。
住宅ローンの際には、自身にあった金利タイプを選んでくださいね。
家作りの際に、気になる事が自分の融資額の上限がいくらになるのか?です。この融資額によって住宅にかけられるお金が変わってくるので家作りの早い段階で、住宅ローンの金額を知っておきたいですよね
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