今回は20024年9月12日にOpenAIが新たに発表した「ChatGPT-o1」モデルプレビュー版についてご紹介します。
ChatGPTo1モデルについて、ソフトバンクグループの孫正義代表取締役社長兼社長は10月3日に行われた、グループの定例イベントにて過去のGPTシリーズと新型モデルo1の違いとその可能性について次のように述べています。
「過去のGPTシリーズについては、必ずしも考えてはいなかった。考えているように見えても言葉の数珠つなぎだった。一方でo1は『考える能力を持つ』『(考える)深さに喜びがある』」
さらに、「今朝、o1に『1000万円を1億円にして返してほしい』と質問してきた。株だとか為替だとか口座を開いて、戦略とメカニズムを具体的に述べよと。ばかみたいな質問だが、もしこれが実現したら、みんな毎日使いたいと思うはず。みんなが使えばどうなるかというと、これは早い者勝ち。人が知らないことを先に考えさせて、先に課題解決をさせる。従って、速さがうれしいのではなく深さがうれしい」とも語っている。
<引用元:https://www.itmedia.co.jp/aiplus/articles/2410/03/news129.html>
ここで従来のモデル4oと新型モデルo1の違い・特徴について比較してみます。下記の表は、「処理アプローチの違い」についてまとめられた表です。
o1-previewは、複雑な問題に取り組む際、より深く考えられるように設計されたAIモデルです。このモデルは科学やコーディング、数学の分野で従来のモデルよりも高度な問題を解決できるのが特徴です。
また、同日に発表されているo1-miniモデルでは特にコーディングに特化した、高速かつコスト効率の高いAIモデルで複雑なコードの生成やデバッグにおいて開発者をサポートすることを目的とされています。
<引用元:https://trends.codecamp.jp/blogs/media/openai-o1#:~:text=OpenAI>
一方、ChatGPT4oは幅広い知識を使って素早く対応します。雑談をするように、様々な話題にすぐに反応できます。文章の意図をよく理解し、自然な会話ができるのが特徴です。o1シリーズがSTEMタスクで高度な推論力を発揮する一方、人間の評価では言語処理を重視する分野においてはGPT-4oの方が優れているとされています。
<引用元:https://www.ai-souken.com/article/what-is-openaio1>
OpenAIが次々とChatGPTモデルを開発していく中でどのサービスが何に特化していて、最適なものは何かを見極めて使用することで、より質の高いものを引き出せるということがわかります。
とはいえ、AIを巡ってはセキュリティの危険、権利侵害の危険、さらには人類の破滅につながる危険など、さまざまなリスクが取り沙汰されており、特に個人に最適化したものとなれば、その危険も増すかもしれないというリスク管理の面は使用する人それぞれが行わなければなりません。
今やなくてはならないサービスとなりつつあるAIをどのように有効活用するか、その創造性や人間力が問われる時代がすぐそこに来ています。