本日は、現役教師と共同開発した小論文をAIが採点するシステムについてご紹介します!
プログラミングの受託開発や教育企画を行う株式会社レベルエンターは、小論文や志望理由書の採点・添削に悩む教員に向けて、AIで自動化するサービス「AI.R-Scorer(以下:エアスコアラー)」を、2024年10月2日(水)にリリースします。
エアスコアラーはChatGPTの技術をベースとした採点システムで、オンライン上でテストの作成・配布が可能であり、生徒からの回答に対して、1採点最短10秒で自動で採点・添削を行います。1000人以上の一括採点にも対応できるため、大幅な採点時間の短縮が見込め、十分な指導やブラッシュアップした回答を確認するための時間が足りないという教員が抱える課題を解決します。また、採点基準も統一化され、教員の経験値による差異も抑えられます。現役の高校教員と共同開発しており、一括採点やルーブリックの設定、カンニング防止機能など、現場で発生する細かいニーズにも対応しています。初年度は、1年間で100校の導入を目指します。
<株式会社レベンター様記事一部引用(引用元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000149869.html)>
共同開発された現役教員の方のコメントの中に、「本当はもっと生徒一人ひとりに寄り添って納得いくまで指導したいのに、時間が足りなくてできない(一文引用)」とありました。日々の業務に加え事務作業や行事の準備などやることが山積みな中での生徒への指導、、、。計り知れないほどの労力と時間を割くことになります。そんな中で開発されたこの製品は、今後の教育現場の負担軽減に大きく貢献する製品だと感じました。
また、ある教員の方は「良い意味でのAIの味気なさが、生徒との関係性を良好にする手助けもしてくれています。普段、生徒に文章の間違いを指摘する際は、非常に気を使います。書いた文章というのは、どうしても生徒本人を表す側面があるので、下手に指摘をすると、プライドを傷つけてしまう恐れがあります。なので、生徒との関係性を見ながら、指導を行ってきました。この辺の匙加減は、本当に難しく、時には関係性を悪くしたこともあります。
その点、エアスコアラー、AIが文章の不備を指摘するわけなのですが、それを読んだ生徒の様子を見たり、感想を聞いたりすると、普段私がするのに比べて、はるかに素直に指摘を受けとめているようでした。
おそらくですが、人間、しかも普段関係性のある教員ではなく、AIという人間ではないもの、関係性が生じづらい存在からの指摘であれば、ある程度ドライに受け入れられるのだと思います。(一文引用)」
とコメントされています。人間関係がとても深く関わる教育現場で、AIの機械的な回答が逆に人間関係の一助となることもあることに驚きました。そういった別の角度からの視点もあるのだと、とても勉強になりました。
AIの可能性は使い方によって、とても広がる可能性に満ちたサービスだと感じた今日この頃です。